2024/09/20 17:33

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The way to go. 【Interview】Tomoki 「自分に合う環境を作り出す」



初恋の人は、ある一つの物事に懸命に取り組んで、極めている人だった。それ以外のことに関してはかなり無関心な人であったが、僕には魅力的に映った。

 

その頃の僕は、田舎の小さなコミュニティの中では「勉強も運動も、ある程度なんでもよくできる」タイプだったと思う。でも、何も1番ではなかった。ないものねだりなのだろうか、何か1つの物事に対して情熱を注ぎ、非常に高いレベルで戦っている人に憧れた。今も、人として尊敬するという意味でも、恋愛的な意味でも、そのような人に魅力を感じる。

 


大学の陸上競技同好会で出会ったEiichi は、間違いなく曲者だが、魅力的だった。

 

昔からデザインやアイデアを考えることが好きだったという彼は、クリエイティブな仕事をしていくためにスキルを伸ばすという1つの明確な目標を持ち、それに対するエネルギーはとどまることを知らないようだった。

 

彼がブランドを立ち上げることになったとき、僕にメンバーになってもらいたいと言ってくれた。彼もまた、僕に魅力や個性を見出してくれていた。

 

「村上はさ、競技を頑張るという軸を持ってひたむきに頑張ってるじゃん。」

 

体育会部活ではないサークルにおいて、飲み会やレクリエーションにほとんど参加せず練習や試合ばかりだった僕の取り組み方は、ある意味特殊で、間違いだと思う人もいるかもしれない。でも、好きで続けてきた陸上競技にまじめに取り組むことが僕の個性だと認めてくれる人がいるなら、分かりやすい形でその功績を残したかった。だから、100m走の部内歴代1位の記録を打ち立てたことは、彼が僕に見出してくれた魅力の証明にもなると思った。

 

もちろん僕のその記録は高いレベルで戦えるものでは全くない。その他の物事でも、僕は自分で認められるほど極めたと言えることなど全くない。しかし、この競技で少しでもわかりやすい形で結果を残せたことで、自分を少し好きになれたことも事実だ。このエネルギーがいつかもしかすると別の物事に向いた時、自分がもっと魅力的になれることを信じて、僕は走り続ける。




Tomoki


Attranteではモデルを務める。慶應義塾大学商学部出身。幼い頃から陸上競技に親しみ、中学時代は全国大会、高校時代には四国大会に出場した。100mの自己ベストは10.94。好きな食べ物はチョコ。




Tomokiが着用しているシャツはこちら。