2024/09/03 22:01




Tomokiは幼い頃から陸上競技に親しみ、中学時代には全国大会、高校時代は四国大会に出場した。大学で競技に打ち込む学生は、体育会と呼ばれる部活動で活動していくことが多い。ただ彼は大学入学の際、部活動である体育会ではなく、サークルである同好会で競技を続けることを選んだ。しかし大学時代には、それまでの自己ベストを大幅に更新。個人で物事に取り組む際に、Tomokiが大事にしてきたことは何なのだろうか。




・まず、アトランテに参加をしたきっかけを教えてください。


 アトランテに参加したきっかけは、Eiichiにモデルをやらないかと誘われたことです。Eiichiとは趣味や考え方などの相性が良く、また夢に向かって前進し続ける彼は魅力的だと思っていたので、彼の挑戦であれば協力したいと思いました。
 




・中学、高校から陸上を続けてきたと聞いています。ハマったきっかけなどはありましたか。


 陸上競技は昔から家族がよく見ていて、世界陸上や箱根駅伝などテレビで見られるものは僕も小学生の頃から見ていました。その頃から自分も走ることが苦手ではなく、特別速いかというとそうでもなかったけれど、好きでした。ハマったきっかけがあるというより、本能的に好きなことだったのだと思います。

 



・陸上を通して思い出深かったエピソードはありますか。

 

中学生の時4×100mリレーで県大会、四国大会で優勝して、全国大会に出場したことは単純にすごく嬉しかったです。そしてその全国大会が非常に思い出深い。地方大会までとは比べ物にならないくらい周りのレベルが高く、走っていて焦りがあったのでしょう、僕のパスミスでバトンを落とし、エースである次の走者が拾って走り切りました。失格にはならず、記録が残ったことは幸いでした。僕は頭が真っ白になり、その後どう待機所に戻ったかあまり覚えていないのですが、バトンを拾って走ったエースが号泣しながら戻ってきたことは鮮明に覚えています。
 
 中高一貫校だったので高校でもほぼ同じメンバーで部活を続けましたが、学校の方針として原則高校2年の秋で部活を引退することになっており、僕個人としては非常に不完全燃焼な結果で終わってしまいました。しかし、中学からほとんど同じメンバー、同じ走順で走った4×100mリレーだけは違いました。引退レースの四国高校新人大会決勝でこれ以上ないタイムと順位で走り切り、嬉しさや感動などで今度は僕が号泣しながら帰ったことを覚えています。そこで4×100mリレーへの情熱は燃え尽きました。


 大学に入ってからは、個人の100mで記録を伸ばすことを軸として競技を続けました。高校時代は思うように伸びなかったので、その原因を分析し、徐々に記録を伸ばすことができました。そして高校までは考えもしなかった100m10秒台が現実的な目標となり、同好会として最後のシーズンに10.94秒という慶大同歴代最高記録を出した試合は生涯忘れることがないでしょう。

 



・大学時代はサークル(同好会)でありながら競技に打ち込み、陸上と合わせて一人暮らしも続けてきました。個人で物事に取り組む際に、大事にしていることなどはありますか。

 

  個人で物事に取り組むときには、目標設定がしやすい環境なのか、自分のやりたいことがいかに自由にできる環境かなど、まず環境を選ぶことを大事にしたいと思います。


 陸上競技を例にすると、僕が大学で体育会である部活ではなく同好会で続けた理由がまさに、自分が実力を伸ばせて且つ、好きなように活動できる環境だと思ったからです。僕は強大な集団の中にいることが苦手というか、自分が成長するのに最適ではないと思っていました。というのは、体育会や強豪チームには大概、実績のある指導者がいたり、最初からレベルが大きく違う凄い選手がいたりします。そういった環境では、僕の場合は「ここに所属してこの人たちの指導を受けたり一緒に練習したりしていれば大丈夫だろう」といった、環境への甘えが出てしまいます。それよりも、行動するもしないも自分次第で、自分で自分を分析するところから始めないと何も達成できない状況にしてしまえば自然と行動する選択が取れると思います。そうして強豪チームに属さないながら、個人的に自分に合う指導者や一緒に練習する仲間を探して人脈を広げながら、少しずつ小さな目標を達成していき、体育会など強い人たちと戦えるまで実力をつけていく過程が楽しいし、より一層達成感、充実感があります。また部活に所属すると、厳しい規律があったり陸上競技の場合は専門種目が固定されて他種目に遊び感覚で出ることも難しかったりすると思います。あくまで趣味であり楽しいものであるというスタンスは崩したくないので、自由に楽しめる環境を選ぶことを大事にしました。
 
 一人暮らしに関しても結局、自分に合う環境を作り出すという考えが根底にあると思います。せっかくの自分の好きにカスタマイズできる空間なので、できる限りリラックスしやすい場所にしたい。それに親元を離れるため、体調を崩すと面倒くさい。また競技を続ける以上、あまりに偏った食事をするのは良くない。こうした目的があるから、自然に洗濯や掃除、自炊をするようになると思います。ただ楽しんで健康的に過ごしたいというだけのことです。そのための環境作りとして、一人暮らしは全く苦ではありません。

 



・最後に、アトランテというブランド名は、イタリア語で「魅力的な」という意味の単語が由来となっています。Tomokiにとって、魅力的な人たちというのはどんな人たちですか。


 昔から、何か一つのことに対して情熱を持って取り組み、極めようとしている人に魅力を感じます。自分は昔、「ある程度何でもできる」タイプであったと思います。しかし属するコミュニティの中でも1番になることは何もなかったので、ないものねだりだったのかと思うのですが、恋愛的な意味でも人として尊敬するという意味でも、何かで1番を取っている人に憧れました。それから成長する中で様々な人と交流し、様々な価値観に触れてきましたが、やはり今でも根本的な憧れの対象は変わっていないと思います。しかし、結果として「1番」というわけではなくとも、一つの物事に対して自分の軸を持ってひたむきに取り組む人みんなに魅力を感じます。きっとそういった人たちは、それぞれがそれぞれの世界観の中で「最高」を目指して行動していると思うので。




Tomoki


Attranteではモデルを務める。慶應義塾大学商学部出身。幼い頃から陸上競技に親しみ、中学時代は全国大会、高校時代には四国大会に出場した。100mの自己ベストは10.94。好きな食べ物はチョコ。





model, speaker : Tomoki

photograph, : Eiichi



Tomokiが着用しているシャツはこちら。